一途なタンポポちゃん

第1話

無料

1962年、春川。施設で育った明るくやんちゃな性格のドゥルレは、友達とジャージャー麺の配達をしに行き、お金持ちの家の娘のセヨンと運命的な出会いをする。ドゥルレの実の父親のガンウクは、飼料工場を運営しているデソンがソンジェのハンミ製粉の資金を用意しようと売りに出した旧家「伴松斎」を買いに行こうと故郷に向かうが…。

第2話

実の母親を亡くし、心を閉ざして一人寂しく過ごしていたセヨン。セヨンはいつもたくましく生きているドゥルレに好感を持つ。ドゥルレの怪我した腕に包帯を巻いて手当てをし、去っていったテオはドゥルレに好印象を与える。一方、デソンはガンウクがジョンイムの初恋の人だということを知らずにハンミ製粉を奪う野望に浸り、ガンウクと会うのだが…。

第3話

デソンは伴松斎を渡す条件をガンウクに提案する。それは、ハンミ製粉に債券を一括で返還するという条件だが、ガンウクはその提案に乗る。傘を売りに行ったドゥルレは、雨が降る中震えていたセヨンと友達になる。一方、ドゥルレはソンジェが送ってくれた小麦粉を園長が勝手に売ったということも知らずに、約束を守らなかったソンジェにドゥルレはがっかりする。そんなドゥルレは貯水池に落ちたセヨンを見つけ飛び込むが…。

第4話

貯水池の出来事を境にドゥルレと仲良くなったセヨン。セヨンはソンジェにドゥルレと一緒に住みたいといってハンストまでも起こしソンジェを困らせる。自分を裏切り離れて行ったジュヒに対する復讐心から伴松斎を買い取っていたガンウクは、質店に入ってきたジュヒの時計を見て衝撃を受けるが…。

第5話

養子に入ることを断ったドゥルレの気持ちを知り、心を痛めるソンジェ。ソンジェはドゥルレに両親が迎えに来たら引き渡すという約束をし、ドゥルレはセヨンの家で一緒に暮らすことに。一方、ガンウクはジュヒの時計を追跡した結果、実はジュヒが自分との子どもを生んで亡くなったという話を聞く。衝撃に包まれたガンウクは、デソンの家に招待されそこでジョンイムに出くわすが…。

第6話

お腹を空かせている友達の心配をするドゥルレは、セヨンと冷蔵庫を引きずって施設へと向かう。その夜施設では真夏のクリスマスパーティーが開かれる。貨幣改革と手形問題で不渡りのうわさに包まれながらも子どもたちのことを考え、難関を乗り越えようと力を尽くすソンジェ。一方、ジョンイムとガンウクの不自然な雰囲気を察したデソンは、ジョンイムがかつて片思いをしていた相手がガンウクだということを思い出すが…。

第7話

デソンはジョンイムにガンウクについて問いただす。平然としているジョンイムの態度に腹を立てるデソンは家政婦に手を出し、このことからジョンイムは離婚を求める。セヨンの誕生日を向かえ、ドゥルレとセヨンを海辺に連れて行くソンジェ。ドゥルレとセヨンにおそろいのネックレスをプレゼントし、三人で幸せな時間を過ごす。その後、ソンジェは手形のことでガンウクに会いに行くが…。

第8話

ガンウクは自分の子どもを捜すため動き出す。ジョンイムは家を出て行く支度をしながら、自分はもう大きくなったから大変なら出て行ってもいいよというテオに心を痛める。ガンウクは二日後に控えている不渡りを前にし、ハンミ製粉に行きソンジェに最終通告をして帰る。その後弁当を持って工場に行くドゥルレとセヨン。ソンジェは危機にさらされているセヨンを助けようと資材の山の下敷きになってしまうが…。

第9話

ドゥルレにセヨンとドヨンを頼んだと言いながら息を引き取るソンジェ。弔問に行ったジョンイムは喪主のセヨンの小さな肩を痛ましく見つめる…。ハンミ製粉の不渡り問題によりセヨンの家は修羅場と化す。一方、ジュヒの世話をしてきたシスター・アンナに会うためにソウルに行くガンウク。ガンウクは、シスター・アンナは閉鎖修道院に行ってしまったという話を聞き、絶望に陥る。相変わらず頭にジュヒしかないガンウクに寂しさを感じるジョンイムは、ガンウクにジュヒの過去について知っているということを打ち明かすが…。

第10話

ジョンイムは、ジュヒの子どもは息子だと嘘をつく。ガンウクはその言葉を聞き、男の子を捜しだすことに。スニの家で面倒を見てもらっているドゥルレは結局、セヨンとドヨンと一緒に施設に向かうが…。家出をしたテオによって気持ちが落ち着かないジョンイム。その後テオの安否が分かると、ジョンイムはジン社長の子どもたちを心配し施設に向かう。施設の畑でしくしく泣いているセヨンに手を差し伸べる…。

第11話

ドゥルレは体調を崩したセヨンを見て、ジョンイムの家に養子に入るように言う。しかし、セヨンはドゥルレと離れたくないと言って涙を流す。セヨンのことが気がかりだったジョンイムはあの家政婦に会っているデソンを見かけ、ジン社長に対する罪悪感とデソンに対する復讐心から、セヨンを養子に取ることを決心する。突然施設を去ることになったセヨン。ドゥルレに別れの挨拶さえもできないまま去るが…。

第12話

テオとぶつかり、ボンジェからもらった小麦粉をぶちまけてしまったドゥルレ。ドゥルレは、びっくりして泣いてしまったドヨンを面白おかしく元気付けながら、土が混ざらないように小麦粉をかき集める。テオはそんなドゥルレを見て心が揺さぶられる。一方、危険な取り引きをしたことによって警察に追われるサムは施設に隠れる。ドゥルレはサムを見つけ、醤油で味付けした麺を差し出し、傷の手当をしてあげる。そんなドゥルレの姿が印象に残るサム。ドヨンまでをも養子に送るという園長の話を偶然聞いてしまったドゥルレは、ドヨンを連れてこっそり施設から逃げることに…。

第13話

セヨンはジョンイムとデソンが外出した隙に、ドゥルレに渡すプレゼントを持って施設へと向かう。しかし、ドゥルレがいなくなってしまったという知らせを聞き涙があふれる。事情を知ったテオは静かにセヨンを慰める。飢えてしまったドヨンにククスを食べさせてあげるためにドゥルレは得意の暗算を生かしてペテン師とビジネスをすることに。いつの間にかいなくなってしまったドヨンを捜しに行くドゥルレは道端で気を失ってしまうが…。

第14話

道端で倒れてしまったドゥルレを家に連れてきたスンヒは、ドゥルレと一緒にドヨンを探し回る。新しく家族になった記念としてみんなで外食をしに行くが、ドヨンのことを思い出し、泣いてしまうセヨン。それを見たデソンはセヨンを叱り、初めての家族みんなでの外食は台無しになってしまう。一方、グムシルの家で一緒に住むことになったドゥルレは、スジャとスチョルに盗人の濡れ衣を着せられ、追い出されてしまう破目になるが…。

第15話

スニに迷惑が掛かると思い、こっそり家を出て行くドゥルレはガンウクの車で施設に向かう。ガンウクは物怖じしないドゥルレの姿が心に突きささる。スジャとスチョルの自作自演を知ったグムシルの家は騒ぎが起こり、ドゥルレはグムシルの家に戻ることに。一方、サムは父親のように慕っているガンウクに息子がいるということを知り、嫉妬する。息子を捜しに施設に行ったガンウクは、ドヨンを捜しに来たジョンイムに出くわすが…。