ドラマスペシャル　大地の子

第　1部　父二人

第1部は「父二人」。7歳の松本勝男（陸一心）は祖父や母を失い、妹のあつ子とも生き別れになります。小学校教師の陸徳志に助けられ、息子として育てられました。日本の実父・松本耕次は、復員して製鉄所に勤めながら家族を待ち続け、その後に再婚した妻も亡くしてしまいます。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　2部　流刑

第2部は「流刑」。陸一心は優秀な青年に育ちました。文化大革命が始まり、日本のスパイとして無実の罪を着せられます。日本にいる実父の松本耕次は、中国残留日本人の肉親捜しの話を聞きました。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　3部　再会

第3部は「再会」。陸一心はさらに奥地に送られ、羊飼いをしていました。一心から自分の境遇を養父母に伝えたいという思いを聞き、江月梅は陸徳志へ手紙を書きます。息子の冤（えん）罪を知った養父は、息子のために北京へ出向きます。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　4部　黒災

第4部は「黒災」。陸一心は砂嵐の中で江月梅と再会しますが、心とは裏腹に月梅の愛を拒んでしまいます。軍に勤める一心の親友、袁力本の奔走によって、一心は釈放されます。日中共同声明が報じられ、鉄鋼公司に戻った一心は、図書室の整理係となり、翌々年の春、月梅と結婚します。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　5部　長城

第5部は「長城」。陸一心は日中共同の製鉄所建設チームの一員として働くことになり、日本の東洋製鉄は一心の実父である松本耕次を派遣します。互いに国と会社を背負って、同じ事業に関わることになります。養父の陸徳志と、耕次と一心は養父と実の親子とも知らず、万里の長城で出会います。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　6部　日本

第6部は「日本」。耕次は満州で消息を絶った妻子の行方を、今でも探し続けていました。帰国した折り、耕次は中国で別れた子どもたち、勝男（陸一心）とあつ子が生きていたと聞きます。一方、陸一心は日本出張を命じられます。中国での孤児捜しに参加した耕次は、勝男とあつ子を覚えている農婦と会いますが、いまの消息は知れません。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　7部　兄妹

第7部は「兄妹」。江月梅は一心の妹・あつ子と思われる残留孤児、張玉花を診察します。月梅から「もう命が危ないから、早く会った方が良い」と言われて、一心は女性のもとへ急ぎました。やはりあつ子でした。35年ぶりに兄と妹は再会し、月梅の奔走で、あつ子は入院します。一心は請われるままに日本語を教えますが、あつ子の容体は急変します。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　8部　密告

第8部は「密告」。松本耕次は娘のあつ子の居所を見つけます。すでに陸一心があつ子をみとった後でした。自分たちが父と子であることを理解します。父と息子の再会、そして娘との別れでした。養父である陸徳志を訪ね「一心を返せ」と言われるかと心を痛めます。一方、一心についての密告が相次いでいました。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第　9部　父と子

第9部は「父と子」。陸一心は耕次を許すことができず、日本側の責任者が実父であるという事実に苦しみます。一心は配電機の点検のために再び日本に来ます。そして、無断単独外出禁止の規律を犯して、耕次の家を訪ねます。ところが、その外出中に一心は機密書類を盗まれてしまいます。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第10部　冤罪

第10部は「冤罪」。一心は日本で機密書類を失った責任を問われ、内モンゴル自治区へ左遷されます。実父・耕次は息子の冤（えん）罪を晴らすために、上海事務所長を辞めたいと会社に願い出ますが、願いは届きませんでした。一心を救ったのはかつての恋人・丹青でした。自分の夫が一心を陥れたことを知り、離婚を覚悟で真実を明らかにしたのです。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。

第11部　長江（最終回）

第11部は「長江」。冤（えん）罪が晴れた陸一心は復帰し、懸命に働きます。完成した高炉に火が入りました。抱き合う父と子。プロジェクト終了後、耕次は一心に「日本に帰ってきてくれないか」と持ちかけます。一心は「私は大地の子です」と中国にとどまる決意を伝えるのでした。副音声（二ケ国語、解説放送等）についてはお聞きいただけません。ご了承ください。