パンドラ 小さな神の子供たち

第1話

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1994年、31人の教会信者が集団自殺するという凄惨な事件が起こる。この前代未聞の事件を予言した1人の少女がいた―。時は流れ、22年後。IQ167のエリート刑事チョン・ジェインは、ある連続殺人事件の捜査に当たっていた。ついに容疑者の男を割り出したジェインが男の家に突入すると、そこには別の事件で失踪女性を捜索中の刑事キム・ダンの姿があった。ダンは科学では証明できない不思議な能力を持っていた。

第2話

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失踪女性が死体で見つかる。連続殺人の犯人はハン・サングで間違いないが、決定的な証拠がない。ジェインはハンを追い詰めるが、あと一歩のところで勾留期限を迎えてしまう。その夜、ジェインの運命を変える事件が起こる―。2年後、ジェインとダンは思わぬ形で再会する。辞職したジェインはホームレス生活をしていた。一方、ダンは“死体なき殺人事件”で有名なソンハグループの令嬢の追悼式に参列し、信じられない場面に遭遇する。

第3話

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死んだと思われていたソンハグループの令嬢ペク・アヒョンが生きていた。彼女が身に着けていた服からは本人と異なる3人の血液が検出され、事件が一気に複雑化する。本人の証言が重要な鍵を握るが、長期にわたる監禁の影響でアヒョンは口を閉ざしたまま何も語らない。捜査に行き詰まったダンは、当時からアヒョンの生存を主張していたジェインにアドバイスをもらうため、彼のもとを訪ねるが、代わりにある条件を提示される。

第4話

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ダンが告白した予知能力をいぶかしむジェインだったが、今回の女性連続失踪事件に妹を殺害した連続殺人犯ハン・サングが関与しているかもしれないと聞き、態度を一変させる。ジェインはこの2年間、警察官を辞め、独自のやり方でハンを追い続けていたのだ。ジェインが協力を申し出たことで、一気に捜査が進展する。失踪した3人の女性にはある共通点があったのだ。そんな中、沈黙を続けていたアヒョンが事件について語り始める。

第5話

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最初はアヒョンの証言を黙って聞いていたジェインだが、その内容を科学的に否定し始める。そして、アヒョンを追い詰めて監禁されていた場所を聞き出すと、すぐに現場に急行する。しかしダンは、自分の予知能力で見えた景色はそこではないと直感し、現場とは異なる場所へ向かう。このダンの行動によって、ジェインはついに2年間追い続けたハンを捕える。これでようやく一連の事件の真相が明らかになると思われたのだが・・・。

第6話

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ハンの死によりアヒョンは罪を問われることなく釈放される。警察内部にハンの脱走を手助けした人物がいるはずだとジェインが主張するも、警察はハンは単独犯と断定し事件の終結を宣言する。妹スインはなぜ殺されたのか、真犯人はどうやってハンを操っていたのか、事件の黒幕を突き止めるためジェインは警察官に復職する。そして、記者だったスインが殺害される前に調べていた24年前の少女失踪事件の謎を追い、チャミ島へ向かう。

第7話

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チャミ島2日目の朝、砂浜で溺死体が発見された。亡くなったのは、24年前に失踪した少女についてジェインとダンに唯一話してくれた民宿の老女だった。ジェインは他殺の可能性を示唆し、解剖するため老女の死体を本島へ搬出する。ジェインは、犯行時刻の前後に付近をうろつく不審な男の姿を目撃していた。もし他殺なら犯人は島の中にいることになる。2人は島について調べるため、古地図をたよりに、昔教会があった場所へ向かう。

第8話

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島を探索していたジェインとダンは廃校となった小学校にたどり着く。ジェインは埃まみれの床下から、ハンが潜伏していた天人教会と同じデザインの十字架を発見し、怪訝に思う。一方ダンは、学校の壁に描かれた古い落書きを目にした途端フラッシュバックに襲われる。そして、スインが調べていた24年前の失踪少女と、目の前の壁に”ピョル”と描かれた少女の絵が自分自身であることを確信する。その時突然、背後に銃声が鳴り響く。

第9話

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島民たちの秘密を暴くため、死んだ老女の死霊祭で一計を案じたジェインだったが、ダンと共に島民らに捕えられてしまう。2人は生き埋めにされかけるが、あわやのところでジェインが密かに呼んでいた後輩刑事ケ・ドフンらの手によって救出される。そしてドフンは、24年前に教会信者31人が集団自殺した事件が、この島で起きた出来事であるという情報をもたらす。3日ぶりに家に戻ったダンは、自分が何者なのか父親に問い詰める。

第10話

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ジェインは、24年前に起きた“天国の門事件”について調べを進めるうちに、ある仮説を立てる。チャミ島の島民は枝葉に過ぎず、根は別にあると考えるジェインは、押収した現金を利用して黒幕をあぶり出そうと罠を仕掛けるが、天人教会の息がかかったチュ・ハミン検事に邪魔をされる。ジェインは、ハミンについて徹底的に調べるようダンに命じる。その一方で、検察にある“天国の門事件”の捜査資料を特別な方法で入手する。

第11話

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ジェインが入手した捜査資料によって意外な事実が判明する。“天国の門事件”の第一発見者はアヒョンの父親であるソンハグループ会長、ペク・ドギュだったのだ。資料には、ペク会長が天国の門福祉園の事実上の園長だったとする内容も記されていた。一方、ダンは事件の死亡者リストをもとに遺族を当たるが、何者かに先回りされ行く手を阻まれる。そんな中、“天国の門事件”で息子を失ったというホームレスの男性が現れる。

第12話

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捜査に協力していた遺族の男性が命を狙われ、ジェインは“天国の門事件”には何かあると確信する。ジェインとダンが遺族を説得し、遺骨を掘り起こして鑑定したところ、他殺であったことが判明する。鑑定医の話を聞いていたダンは、突然慌てた様子で部屋を出て行く。一方ジェインは、当時の担当検事の名前を聞いて衝撃を受ける。天人教会を中心に渦巻く巨大な闇に足を踏み入れたジェインに、今度はハミンがある提案を持ちかける。

第13話

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ハミンとジェインが手を組み極秘捜査チームが結成された。ハミンが入手した映像には福祉園の当時の様子が映し出されている。“天国の門事件”が集団殺人である場合、映像に映る信者の中で唯一生き残った”キム執事”と呼ばれる人物が鍵になると話すハミンに対し、ジェインは当時の担当検事で現在は天人教会の長老を務めるクク・ハンジュ議員を最初のターゲットにすると宣言する。そんな中、ダンの目の前で男性が転落死する。

第14話

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ダンが遭遇した転落死事件。ジェインとダンが家族に事情を聴くため葬儀場に出向いたところ、故人のマ社長が天人教会の信者であったことを知る。そこで極秘捜査チームでは、天人教会ワン牧師とマ社長の関係や転落死事件について、ダンを中心に捜査を続けることにする。そして、ジェインは自分を中心に、“天国の門事件”の生き残りである福祉園の子どもたち、その中でもハンが死に際に口にした“ポパイ”を最初に捜そうと提案する。

第15話

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マ社長を殺害した犯人を確保したダン。犯人のヨナは、“天国の門事件”の生き残りである福祉園の子どもの1人だった。ジェインは、ヨナから”ポパイ”の情報を聞き出すために、ちょっとした罠を仕掛ける。しかし、残念ながら”ポパイ”の特定に繋がる有力な情報は得られなかった。その代わり、ヨナの話から見えてきたのは、福祉園で日常的に行われていた児童虐待の実態と、天人教会ワン牧師へのゆるぎない忠誠心だった。