ハリケーンアワー

ハリケーンアワー

2005年8月。過去最大の巨大ハリケーン「カトリーナ」が迫るニューオーリンズの病院に、救急車で運ばれた妊婦アビゲイル(ジェネシス・ロドリゲス)とその夫ノーラン(ポール・ウォーカー)の姿があった。強風によってロビーの窓ガラスは破壊され、医師や看護師、患者たちは避難で右往左往している。 ノーランが一心に妻の無事を祈る中、アビゲイルは未熟児の女の子を出産するものの息絶える。医師から、早産で生まれた子供は助かったが、妻は死んだことを伝えられ、ノーランはショックに打ちひしがれる。だが、やっと生まれたわが子は生命維持の保育器の中に入ったままで動かすことができない。病院は暴風雨によって浸水し、ほとんどの人々は避難して誰もいない。 やがて病院は停電し、予備電源が作動するが、保育器を維持するバッテリーは寿命が切れかけていた。 ノーランは3分ごとにハンドルを回して充電することを強いられる。携帯電話も無線機も使えず、救難要請を出せないノーランは焦り、途方に暮れていく。そんな彼を勇気ださせたのが病院に紛れ込んできた救難犬のシャーロックだった。食料が尽きかけ、意識が朦朧とする中、ついに病院に人が現れる。レニーという男だった。喜んだのもつかの間、彼は盗人だった。シャーロックが追い払うが、その後もノーランは強盗の襲撃を迎え撃たねばならなかった。 果たしてノーランは無事、わが子を守り、生き残ることができるのか。