キャンディマン

キャンディマン

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ゾッとするほど恐ろしい秀作映画。『ペーパーハウス/霊少女』で奇妙な味わいを見せたバーナード・ローズ監督が次に手掛けたのは、シカゴのゲットーをさまよっていると言われる伝説の殺人鬼“キャンディマン(トニー・トッド)”について研究する大学院生ヘレン(ヴァージニア・マドセン)の物語。ヘレンはキャンディマンを都市伝説だと決めつけるが、世界は学校で教わったほど単純ではないことをすぐに知ることになる。ホラー映画には珍しく社会派の作品で、信仰の性質と力について考えさせる展開とともに人種差別と階級差別を扱っている。クライヴ・バーカーの短編小説『禁じられた場所』を原作に忠実に脚色した『キャンディマン』はホラーの最高傑作である。