萌妃の寵愛絵巻

第1話 “寵愛 お断り”作戦

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自由に生きたいと思っていたのに皇帝・温楼(おんろう)の後宮に入るハメになった歩(ほ)御史の娘・萌(もえ)妃。皇帝に寵愛されたらほかの妃たちの嫉妬を買って殺されるのがオチ!　そう考えた彼女は夜伽の指名が入っても肥溜めに落ちたフリをするなどして、必死に温楼と出会うのを避けていた。ところがある日、迷惑千万な運命の出会いが訪れて…!?

第2話 私の友達の輪

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萌(もえ)妃は温楼(おんろう)から言い渡された10日間の謹慎を無事に終えるが、嫉妬深くて腹黒い如(じょ)貴妃に目を付けられてしまった!　その結果、萌妃の菓子に毒が盛られ、仲良しの言(げん)妃と曲(きょく)嬪も命を狙われてしまう。ところが、そんな3人を救ってくれたのが温楼の幼なじみ、驍(ぎょう)貴人。かつて男装の将軍だった彼女は失踪した恋人を待ち続けていた…。

第3話 「深宮の愛」騒動

如(じょ)貴妃がラブ史劇小説「深宮の愛」に夢中だと知った萌(もえ)妃。彼女は今こそ仕返しのチャンスと、こっそりその続編小説を書き始める。そして、如貴妃のパシリをやっている史官の何棄療(かきりょう)を騙して、わざと悲惨な展開にした続編を如貴妃に読ませ、彼女をパニックにすることに成功!　ところが、温楼(おんろう)まで「深宮の愛」を読みだして…!?

第4話 貴妃の妊活

子をなしてこそ後宮の覇者になれると如(じょ)貴妃は妊活に大忙し。でも、ヤブ医者の薬で体じゅうクサくなるわ、エセ風水師の教えに従ってもまるで効果がないわ、結果は散々。そんな中、モテテクのレッスンを受けた如貴妃についに変化が!?　ある夜を境に彼女は食欲旺盛になりお腹もポッコリ。すわ妊娠成功かと後宮は騒然となるが…。

第5話 “鶏ガラの精”シロ

温楼(おんろう)が可愛がって育ててきた鶏のシロが急死してしまい、その埋葬と供養を命じられた萌(もえ)妃。ところが、彼女が目を離したすきに遺体が消え、代わりに人間の女性の姿となったシロが現れた!? しかも、シロは萌妃たちが住む芳華宮に居座ると、お供え物が足りないから成仏できないと金目のモノを要求!　果たしてその正体は…!?

第6話 使節の来訪騒動

遠方の清泉国から使節と大王が来訪。見るからにうさん臭い二人組だったが、宮中では歓迎の宴が開催される。そこでなんと温楼(おんろう)が萌(もえ)妃を大王に献上するという予想外の展開に!　これに慌てた萌妃が温楼に泣きつくと、嫌なら3日後に帰るはずの大王を引き止めるようにと命じられる。そこで得意の悪知恵を働かせた萌妃は…。

第7話 私の妹弟子

今日は温楼(おんろう)が後宮視察にやってくる日。そこで温楼ラブの曲(きょく)嬪は言妃が発明した温楼グッズを持って自分の存在をアピールしようとするが失敗、すっかりヘソを曲げてしまう。その頃、後宮には言(げん)妃の商品よりも人気の温楼グッズを売る者が現れ、手強い商売敵となっていた。しかも、その正体が言妃と因縁のある人物だとわかって…!?

第8話 太医の負のオーラ

先送り症候群で仕事のやる気はゼロ、生きる目的まで失ってしまった太医の柳謹言(りゅうきんげん)。彼は病人が出てもなかなか往診に行かず、ネガティブなことばかりを口にし、後宮中に負のオーラを伝染させていく。そこで彼にカツを入れるべく立ち上がったのが萌(もえ)妃。彼女は柳謹言に生きる気力を取り戻してもらおうとある秘策をひねり出して…。

第9話 侍衛長はビッグスター

自信過剰でお調子者の侍衛長・鮑屈(ほうくつ)の目下の悩みは部下たちにバカにされていること。どうやったらリーダーとしての威厳を取り戻せるか、萌(もえ)妃に相談にやってくる。そこで、萌妃は部下たちが憧れるスターを利用する作戦を開始。温楼(おんろう)に頼みこんで少林寺からやってきたという皇帝を守る伝説の刺客、十八殺(じゅうはっさつ)を紹介してもらうが…。

第10話 “かわいい刺客”現れる

刺客が逃走中に置き去りにした犬を鮑屈(ほうくつ)から預かった萌(もえ)妃たち。大黄(だいおう)と名付けたその犬のかわいさにみんなはメロメロ。萌妃は勉強を教え、驍(ぎょう)貴人は武術を教え、言(げん)妃と曲(きょく)嬪も争うように世話を焼く。そんな中、犬の飼い主と思われる刺客の男女がついに逮捕される。それを聞いて駆けつけた萌妃は牢の前で温楼(おんろう)と鉢合わせして…。

第11話 御膳房の師弟

宮廷で料理王コンテストが開催され、萌(もえ)妃たちも審査員で参加する。そして、決勝は料理長・蔡太賢(さいたいけん)とイケメンの新弟子・康善巻(こうぜんけん)の対決に!　蔡太賢は高級料理、康善巻は貧しい子供時代に亡き母が作ってくれたという家庭料理で勝負した結果、康善巻が優勝し蔡太賢から料理長の座を奪う。だが、この二人の意外な関係が判明して…!?

第12話 陛下の四天王

温楼(おんろう)が兄弟4人を招いて宴を開き、後宮の妃たちも勢ぞろい。しかし、兄弟仲が悪いというウワサを聞いていた萌(もえ)妃はソワソワ。如(じょ)貴妃が兄弟たちにある食べ物をふるまうのを見て、暗殺の陰謀かとドキドキする。しかも、そこに刺客が現れて宴の席はパニックに!　そんな中、萌妃は男らしく彼女を守った温楼に助け出されるが…。

第13話 完全記憶探偵

井戸から嫌(けん)貴人が遺体で見つかる事件が発生!　彼女が萌(もえ)妃のかんざしを握っていたことから、なんと萌妃が殺人容疑で投獄されてしまう。そこで温楼(おんろう)は大理寺の名探偵・甄世爽(しんせいそう)に捜査を依頼することに。この“完全記憶探偵”甄世爽は変わり者。でも、記憶力と推理力は抜群!　しかも、萌妃がかつて心を通わせた初恋の男性で…!?

第14話 真相の裏側

見事な推理で萌(もえ)妃の殺人容疑を晴らした甄世爽(しんせいそう)に、5日以内に真犯人を逮捕するよう命じた温楼(おんろう)。彼は二人の仲に嫉妬していると思われたくないばかりに、探偵ごっこがしたい萌妃のワガママを聞くハメになる。こうして、男装した萌妃は甄世爽と一緒に町へ。さっそく嫌(けん)貴人の部屋から見つけた扇子を手がかりに捜査を開始するが…。

第15話 あの頃 すれ違った愛

重要証拠となる扇子の行方をたどった萌(もえ)妃と甄世爽(しんせいそう)は北王から重要な証言を得て、事件当日、嫌(けん)貴人が如(じょ)貴妃に会いに行っていた事実を突き止める。また、二人はかつて互いの想いがすれ違っていたことを知ることに。後宮に入る前、萌妃は甄世爽に「求婚してほしい」と手紙を書いていたが、その手紙は彼に届いていなかったのだ…。