蟲極道 蜜団子抗争編 弐ノ巻

蟲極道 蜜団子抗争編 弐ノ巻

夜の新宿森。昆虫たちの集う眠らぬ街は、今、激しく揺れ動き始めていた。 組に属さぬハグレた半端者の蟲たちを寄せ集め、抗争を勃発させる武闘派コガネムシ一家の蠢動―― ――そこには常に一つの影があった…。　　妖艶なる女王蜂・スズメバチ一家のギンコである。 手段を選ばぬギンコの謀略。義も侠も、仁や愛さえ、そこにはない。蟲を狂わす蜜団子を資金源として拡大するスズメバチ一家。美しき女傑アゲハの羽が月灯りを鮮血に染め、我らが義侠の積乱雲…人呼んで“蟲斬鬼”ヒトシの神速の白刃が群がる蟲を薙ぎ払う!! 蜜団子を巡る抗争は、ミツキとキョウコの愛の行方は・・・いま、壮絶なクライマックスへと向かう!