立ち去った女

女は何処に向かうのか。至福の3時間48分。

ワンシーン、ワンカットの魔術的映像美。光と闇、善と悪、罪と赦し… 人間の本質を炙り出す、美しき復讐のドラマ。 “怪物的映画作家"と称され、ベネチア、ベルリン、カンヌをはじめ世界の映画賞を席巻してきたフィリピンの鬼才ラヴ・ディアス監督が、『ラ・ラ・ランド』、『メッセージ』等、並み居る傑作を退け、第73回ベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞した人間ドラマ。 前々作『昔のはじまり』でロカルノ国際映画祭金豹賞、2016年2月には『痛ましき謎への子守唄』でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞し、ベネチアで遂に頂点に登りつめたラヴ・ディアスへ、審査員団や批評家、観客たちから満場の拍手が贈られた。