お兄ちゃんの選択

第1話

会社員の小暮修司(陣内孝則)は、婚約者・松本千香子(紺野美沙子)とマンションを購入し、結婚までは修司が1人で暮らすことに。しかし、そこへ修司の妹・洋子(井森美幸)と、弟・泉(志村東吾)が転がり込んで来た。それを知った千香子は激怒。修司は千香子の気持ちを和らげようと、父・良輔(小林桂樹)を呼んで食事会を計画するが・・・。

第2話

千香子(紺野美沙子)が「結婚をやめる」と言い出した。千香子の母・早苗(吉行和子)に華道を習っている修司(陣内孝則)は、早苗から良輔(小林桂樹)を家に招いて食事会を催すことを提案される。そんな中、洋子(井森美幸)が妊娠。修司は洋子の身を案じ、相手の男・戸倉(鶴見辰吾)に会いに行くが・・・。

第3話

良輔(小林桂樹)のせいで結婚に反対し始めた早苗(吉行和子)は、2世帯住宅での同居を提案。さらに、社内では2人の破談の噂も飛び交い、修司(陣内孝則)は窮地に追い込まれる。その上、失恋した女性社員を慰める為、酒に付き合った修司は、彼女と一晩を過ごしてしまった。それが千香子(紺野美沙子)の耳にも入り、事態は最悪な方向に進んでしまう。

第4話

修司(陣内孝則)は、定年間近の会計課長・菅原(川谷拓三)の再就職を一任され、再就職候補の下請け会社を訪問する。先方の人事課長が好意的に対応してくれたため、修司も菅原も採用決定だと喜んでいた。しかし数日後、菅原の採用を断る連絡を受けた修司は、千香子(紺野美沙子)との食事を中断して下請け会社へと向かう。

第5話 娘と密会

修司(陣内孝則)と泉(志村東吾)は、洋子(井森美幸)の出産に賛成。しかし、そのことで早苗(吉行和子)から小言を言われた修司は、早苗の家を飛びだしてしまう。一方、良輔(小林桂樹)にも洋子の妊娠を話さなければならないため、修司宅で良輔の誕生祝いをすることになった。良輔とそりの合わない千香子(紺野美沙子)に、修司は・・・。

第6話 おやじの女

軽い狭心症で倒れた良輔(小林桂樹)は自宅安静が必要なため、しばらく修司(陣内孝則)たちが面倒を見ることに。前日、千香子(紺野美沙子)と良輔がデートした事を知らない修司たちは、良輔の背広から見つかった女物のハンカチとプレゼントの財布を愛人からの贈り物だと誤解する。そんな時、修司は常務からロンドンへの転勤を打診され・・・。

第7話 女が2人?

修司(陣内孝則)の家で療養していた良輔(小林桂樹)は洋子(井森美幸)の妊娠に激怒し、鎌倉に帰ってしまった。心配した千香子(紺野美沙子)は良輔のもとへ向かい、食事を共にする。そして、千香子は良輔から、修司の母の形見である指輪を譲り渡される。千香子が薬指に指輪をしているのを見た修司は、他の男の存在を感じ始める。

第8話 安産の御守

結婚の準備も着々と進み、修司(陣内孝則)と千香子(紺野美沙子)は幸せの絶頂にいた。しかし、出張先から鎌倉に寄った修司は良輔(小林桂樹)の幼なじみから思わぬ事を聞かされる。良輔は物忘れがひどく、落ち込んでいるというのだ。心配した修司は良輔を訪ね、しばらく一緒に暮らそうと提案するが・・・。

第9話 海外転勤

修司(陣内孝則)にロンドン勤務の話が持ち上がった。そこで、修司と千香子(紺野美沙子)はロンドンで2人きりの結婚式を挙げると言い出した。良輔(小林桂樹)と早苗(吉行和子)は納得出来ず、日本の結婚式場を手配。結婚式を見たいと涙ながらに言う早苗の気持ちを察した修司は、日本で結婚式を挙げる事を承諾する。

第10話 突然の破局

修司(陣内孝則)はロンドン赴任を辞退すると常務に告げた。千香子(紺野美沙子)は、簡単に夢を諦めてしまう修司を信頼出来なくなる。そんな時、早苗(吉行和子)が修司のもとを訪れ、「家族思いは良いが、千香子の事を一番に考えてくれない今の修司には千香子を幸せに出来ない」と意見する。修司は一晩考え抜いた末、千香子に別れを告げる。

第11話 一筋の光

社内では修司(陣内孝則)と千香子(紺野美沙子)の破談が噂になっていた。課長の助言を受けた修司は、千香子に再度プロポーズをする。しかし、千香子の気持ちは変わらず、婚約指輪は修司に返された。一方、食堂で働き始めた洋子(井森美幸)は、婚約者と一緒にいる戸倉(鶴見辰吾)と遭遇し・・・。

第12話 みんなの春

お互いの気持ちを確認した修司(陣内孝則)と千香子(紺野美沙子)はやり直すことを誓う。早苗(吉行和子)からも結婚の許しを得て、小暮家にも平穏な生活が戻り始めた。そんな折、汚職疑惑を持たれた戸倉(鶴見辰吾)は北海道に左遷となり、婚約も解消された。洋子(井森美幸)は北海道に向かう戸倉を見送り、別れを告げる。