デザイナー

#1

デザイナー界の女王と呼ばれる鳳麗香(国生さゆり)のファッションショーのラストを飾るメインモデルの亜美(松本莉緒)。だが、亜美の心の中にはある決意があった。1年前、過去のプロフィールを一切伏せた謎のモデル・亜美は、麗香のファッションショーのオーディションを受ける。しかし麗香には、「実力もないのにプライドだけが一人歩きしている負け犬」と言われる。亜美はこの言葉をきっかけに、必死にモデルの勉強に取り組み・・・。

#2

再び麗香(国生さゆり)のオーディションを受けた亜美(松本莉緒)は、1年前の出来事を全く覚えていない麗香と対立し、自ら麗香の前を去る。しかし、亜美の実力は麗香も認めざるを得なかった。そして、ついに鳳麗香のメインモデルの座を勝ち取ったのだった。そんな亜美を慕うカメラマンの土屋明(天野浩成)、そして亜美に憧れてモデルなった葉山ありさ(国本綾)が見守っていた。

#3

ある日、亜美(松本莉緒)がストレス解消のために愛車でサーキットを訪れると、見知らぬ男からレースを申し込まれる。その男・結城朱鷺(塩谷瞬)は亜美を負かし、「あなたはいつか僕が必要になる」と謎の言葉を残して去っていく。そんな時、亜美はファッション雑誌・イフの編集長・青石(乃木涼介)から特集記事を申し込まれる。一方、麗香(国生さゆり)に盗作疑惑が浮上する。

#4

亜美(松本莉緒)が特集記事で話したことが麗香(国生さゆり)の怒りに触れた。一緒に麗香に事情を説明してくれた青石(乃木涼介)に、亜美は惹かれていく。ファッションショーの前日。育ての親の墓参りに行った亜美は、当時の家政婦から自分の母親に関する驚くべき事実を聞かされる・・・。

#5

亜美(松本莉緒)の生みの母は麗香(国生さゆり)だった。衝撃の事実に愕然とする亜美。翌日がファッションショー当日にも関わらず、亜美は遅くまで酒を飲んでしまう。そして、ある決意を持って亜美はファッションショーに臨むのだった・・・。

#6

麗香(国生さゆり)が自分を捨てた実の母だと知った亜美(松本莉緒)は、ファッションショーの後で麗香に襲いかかる。しかし、転倒して脳震盪を起こしてしまう。そんな亜美を朱鷺(塩谷瞬)が連れ去り、亜美の復讐に力を貸すという。「人の力は借りない」と申し出を断った亜美だったが・・・。

#7

朱鷺(塩谷瞬)の言葉が心にひっかかった亜美(松本莉緒)は、運転中に大きな事故を起こしてしまう。一命は取り留めたものの、足に軽い障害が残った。病室を訪れた麗香の前で、亜美は気丈にモデルを引退すると宣言する。だが、亜美のショックは大きかった。そんな亜美に朱鷺は・・・。

#8

病室で失意の日々を送る亜美(松本莉緒)を、ありさ(国本綾)は毎日のように見舞う。そんなありさにモデルの心得を教える亜美。一方、麗香は相変わらず華々しい日々を送っていた。そんな中、「モデルなんて所詮着せ替え人形」という麗香(国生さゆり)の言葉を伝え聞いた亜美は、朱鷺(塩谷瞬)のもとを訪れ・・・。

#9

「デザイナーになってもらう」という朱鷺(塩谷瞬)の言葉に亜美(松本莉緒)は驚く。何ひとつ知識のない亜美を1ヶ月でデビューさせるというのだ。鳳麗香(国生さゆり)への復讐の一心で、亜美は特訓を始める。一晩にデザイン画を50枚、さらに50枚と、亜美に次々課題が与えられる。そして、1ヶ月後、亜美はデザイナーデビューの記者会見を開く。

#10

亜美(松本莉緒)と麗香(国生さゆり)の闘いが始まった。亜美は久しぶりに撮影スタジオを訪れ、明(天野浩成)にショーの撮影を頼み、イフ編集部の青石(乃木涼介)の元へも挨拶に訪れる。着々とデザイナーデビューの準備を進める亜美。そして亜美のショーの当日。会場には、麗香の姿があった・・・。

#11

亜美(松本莉緒)がデザイナーとして華々しくデビューした。ファッションショーを見に来た麗香(国生さゆり)は、「素晴らしいが、実力がなければ一過性のブーム」と評する。それでも、観客やメインモデルのありさ(国本綾)たちに喜ばれ、亜美は満足していた。しかし、これは闘いの始まりに過ぎなかった・・・。

#12

朱鷺(塩谷瞬)が亜美(松本莉緒)と麗香(国生さゆり)のテレビ対談を仕掛けた。亜美は断ろうとするが、すべてを仕切る朱鷺には逆らえない。麗香のプロ意識に圧倒されてしまった亜美。そんな亜美に麗香は「着せ替え人形が今は操り人形ね」と言い放つ。亜美は麗香への悔しさを募らせるが、それこそが朱鷺の狙いだった。

#13

朱鷺(塩谷瞬)が着々と麗香(国生さゆり)を潰しにかかる。デパートへの出店を阻み、亜美ブランドを採用させ、また麗香に肩入れする紳士服メーカー・ジェフへの融資を打ち切るよう手を回す。「ビジネスは結果がすべて」という朱鷺。そんなこととは知らない亜美(松本莉緒)は、ファッション誌の編集長・青石(乃木涼介)とのひとときに安らぎを感じていた。

#14

亜美(松本莉緒)の本店の場所がサロン・ド・麗香の向かいに決まった。朱鷺(塩谷瞬)は亜美を連れて麗香(国生さゆり)のもとへ挨拶に訪れる。2人のやりとりを見て、朱鷺が麗香に強い憎しみを持っていると感じる亜美。一方、亜美はありさ(国本綾)に「鳳麗香が自分を捨てた実の母」だと打ち明ける。そして、カメラマンの明(天野浩成)は、青石(乃木涼介)と麗香が学生結婚していたと知り・・・。

#15

明(天野浩成)は、何とか亜美(松本莉緒)の心を青石(乃木涼介)から遠ざけようとするが、亜美は「青石さんが好き。本気よ」と言う。そこで明は青石に、亜美が麗香(国生さゆり)の娘だと告げる。しかし、青石は自分が結婚していたのは麗香ではないと言うが・・・。たまりかねた明はついに亜美に想いを打ち明ける。