ケータイ刑事 銭形雷 セカンドシリーズ

第1話 バーボン刑事、リターンズ!～七夕クイーン殺人事件

雷(小出早織)が七夕の笹にお願い事をしていると、七夕フェスティバルの会場で彦星役の彦星太郎(黒部弘康)が殺されたという事件の連絡が来る。 雷が事件の起こった七夕フェスティバルの会場に着くと、現場にまだ遺体が置いてあった。写真を撮ろうと遺体に近づくと、突然遺体が起き上がる。おびえる雷。彦星の格好をした男は、雷に現場から出て行くように告げる。雷が自己紹介をすると頭を抱える男。この男がバーボン刑事こと、パリ帰りの高村刑事(草刈正雄)だった。 現場検証をする雷と高村は、鑑識の柴田(大堀こういち)から、凶器の玉を見せられる。天井から吊ってあった玉の紐には、ナイフで切ったような跡があった。第一発見者の七夕クイーン織姫子(宝積有香)とスタッフの田中(松木大輔)に話を聞く2人。彦星の恋人でもある織姫子の話を聞いた雷は考え込み…。

第2話 完璧な偶然!～ノブヒロさん殺人事件

雷(小出早織)と高村(草刈正雄)が、『恋する日曜日』と『怪談新耳袋ノブヒロさん』の映画談義に花を咲かせていると、偶然にも耳袋ノブヒロ(小板洋二)という探偵が撲殺されたという連絡が入る。殺害現場の探偵事務所で、柴田(大堀こういち)の現場報告を受けた2人は、第一発見者の豊島圭子(田中有紀美)に話を聞く。圭子から犯人の特徴を聞いている最中、柴田がデスクから浮気現場の写真を見つけ、その中に、圭子が見た犯人らしき人物がたまたま写っていた。早速、写真の男廣木隆二(小須田康人)に会った雷と高村は、廣木から犯行時刻に映画を見ていたという証言を得る。その後に喫茶店で偶然に会った大学の親友の話や、映画の後に貰った領収書の宛名の件で、店員が廣木を覚えていたことなど、廣木に完璧なアリバイがあることがわかり・・・。

第3話 瞬間移動した死体～元人気女優誘拐事件

女優・若尾早子(石野真子)の誘拐事件が発生。犯人は5千万円の身代金を要求。夜9時に多聞ビルの屋上での受け渡しを指示してきた。雷(小出早織)と高村(草刈正雄)は、若尾のマネージャー川津隆介(小林宏史)から現金5千万を受け取り、多聞ビルの屋上に向かう。しかし、そこには犯人の姿はなく、若尾早子が一人で取り残されていた。高村がかつてのアイドル若尾と記念写真を撮ろうとしていると、屋上の隣のマンションの一室で男が別の長髪の男に殺されるところが見える。慌てて携帯で写真を撮ろうとする高村。 殺人が行われたマンションの一室は、若尾のマンションで、中には何も残されていなかった。若尾の話から殺された男は、若尾の恋人の船越(辻本晃良)で、長髪の殺人犯は若尾のストーカーに似ているらしい。 ところが、その船越が川岸で、死体で発見される。殺害状況もマンションの一室で目撃したものと一致していた。そして、あろうことか殺人犯と目されていた長髪のストーカー男増村幸造(北山ひろし)の死体もすぐ傍で発見され・・・。

第4話 カッパに負けたイナバウアー?!～河童沼殺人事件

河童沼で溺死体が発見された。朝食にセロリを食べていた高村(草刈正雄)いわく、河童はセロリが好きだと言う。雷(小出早織)はきゅうりのはずだと主張するが、高村も譲らない。現場の溺死体は、水泳のオリンピック候補と目されていた荒川静雄(鴨下佳昌)だった。鑑識の柴田(大堀こういち)によると、酒盛りの跡があり、酒を飲んで沼に入り溺れたらしい。そこに第一発見者の緑川皿蔵(谷津勲)が現れる。緑川は河童の仕業だと言う。河童と酒盛りをして、泳ぎ比べをしたのだと。酒盛りの跡に食べかけのセロリを見つけた高村は・・・?

第5話 かなりバッチリナイスガイの高村さん～『まだらの紐』殺人事件

従姉妹に頼まれ、雷(小出早織)は名探偵シャーロック・ホームズの愛好家たちであるシャーロキアンの会合に参加することになった。シャーロック・ホームズの格好をした高村(草刈正雄)に案内され、会場に来た雷は、蔵野(市川しんぺー)、久森(村上 航)、鎌田(佐藤真)という3人のシャーロキアンを紹介される。しかし、この会の会長である堀越(真下有紀)の姿が見えなかったため、堀越の内縁の夫草刈(中村まこと)が呼びに行く。戻ってきた草刈は、堀越の返事がないと告げる。あわてて鍵を借り、ドアを開けた雷と高村は、死に際の堀越から「まだ・らの・ひ・も」というダイイングメッセージを受け取る。堀越の首に小さな傷があったことから、高村はシャーロック・ホームズの名作「まだらのひも」が事件の鍵だと断言する。堀越の部屋の中に、「まだらのひも」で凶器に使われた毒蛇を探す高村。そこに鑑識の柴田(大堀こういち)がやってきて、凶器はアイスピックと報告する。柴田の報告を受けてもまだ蛇を探そうとする高村。しかし、雷は堀越が密室で殺されたことに疑念を持ち・・・。

第6話 轟け稲妻スパイク!～灼熱のビーチバレー殺人事件

赤坂海水浴場で行われるビーチバレーボール大会あてに脅迫状が届いた。雷(小出早織)と高村(草刈正雄)は、大会実行委員長の鈴本(吉永秀平)を訪ねる。鈴本曰く、この大会は毎年、海の家の場所取りを決める伝統行事だという。鈴本の依頼で、二人は鈴本が経営する海の家を代表して、大会に出ることになる。雷と高村は、大会5連覇の鮎川こずえ(秋山エリサ)、竹村透(吉永秀平)ペアと対戦する。試合開始から順調な雷と高村ペア。雷のスパイクを受け損なったこずえは、腕を負傷し、医療係の中林素子(真)から手当てを受ける。試合再開後、鮎川・竹村ペアの動きも良くなり、雷たちは押され気味になる。そのうち、海に落ちたボールを拾いに行った柴田(大堀こういち)が溺れ、意識不明になる。雷の代わりに柴田に人工呼吸を施すこずえ。目の覚めた柴田はこずえに求愛するが、あっけなく振られる。試合は鮎川・竹村ペアの圧勝に終わるが、その試合中、大会委員長の鈴本が変死体で発見され・・・。

第7話 何か、ただならない、いわくつきの何か、そんな感じ～銭形雷の悪夢

警視庁の一室で雷(小出早織)が眠っている。今回はその雷の夢の中のお・は・な・し?雷がステージで「ライラライ」を歌っているが、カーンと鐘が鳴り、不合格になる。司会(大堀こういち)が審査員の草刈正雄(草刈正雄)に理由を尋ねるが、意味不明で・・・。うつらうつらと雷の夢は続く・・・。雷が自分の部屋で、人差し指を舐めている。しかし、予報が上手くできない。もう一度舐めると塩辛い。どうも料理をしていたらしい。しかも、雷のニセモノ(佐藤二朗)が出てきて、雷の真似をする。そこにさらに雷のニセモノ(林 和義)がもう1人出てきて、また真似を繰り返す。最初のニセモノが決めゼリフを噛むと、2人目のニセモノは決めゼリフを忘れていて・・・。まだまだ雷の不思議な体験は続きます。

第8話 心に嘘はつけないぜ!～サイコドクター殺人事件

雷(小出早織)が心理テストの本を熱心に読んでいると、赤坂の「さいこメンタルクリニック」の西湖独太(柴田明良)という心理カウンセラーが殺されたという連絡が入る。雷は高村(草刈正雄)と現場に駆けつけ、ゴミの散乱した死体発見現場を見る。鑑識の柴田(大堀こういち)から検視報告を受けた2人は、第一発見者でクリニックの助手である美山華子(矢部美穂)に話を聞く。華子から西湖と言い争いをしていた患者の事を聞き、その患者戸ヶ里益男(佐藤 仁)に会う。高村がシャープペンを取り出し、話をメモしようとすると、戸ヶ里が急に暴れだした。戸ヶ里は重度の尖端恐怖症だったのだ。西湖の死因が包丁による刺殺だったので、尖端恐怖症の戸ヶ里はシロの可能性が高まる。捜査が振り出しに戻るかと思われたその時、戸ヶ里が自宅アパートで、死体で発見される。その死体の周辺にもゴミが散乱しており…。

第9話 ターゲットは雷!～殺し屋の殺し屋による殺し屋のための殺人事件

高村(草刈正雄)が、雷(小出早織)宛の封筒を持ってくる。中に入っていたのは、「暗殺団・ネプチューン」から雷への殺人予告だった。暗殺団は柴田(大堀こういち)を誘拐し、雷と高村を廃工場に誘い出す。 暗殺団の誘いに乗った2人は、廃工場で首領の辰五郎(半海一晃)が差し向けた3人の刺客と戦うことに・・・。1人目はトランプを操るジョーカー(辻義人)。高村が、負傷しながらもジョーカーの挑戦を退ける。2人目の刺客は、料理に毒を仕込む毒殺の名手リン・シャイメイ(雨音めぐみ)。この挑戦を受けて立ったのは雷。リンは雷と料理対決を挑む。料理を審査するのは、脚本家の渡邊睦月(渡邉睦月)、丹羽多聞アンドリウ(丹羽多聞アンドリウ)、そして、なぜか高村の3人。リンの料理は「地獄への片道切符!超激辛麻婆豆腐」。一方雷の料理は、「 私の愛情をおあがりなさい!雷ちゃん特製・オム雷ス」。そして、審査の結果は・・・?

第10話 帰ってきたアイツ!～銭形雷襲撃事件

雷(小出早織)と高村(草刈正雄)が射撃訓練を終え警視庁を出てくると、表で予言者を名乗る早乙女波江(大西結花)と出会う。名刺を差し出した波江は、雷が今日殺されると予言する。そこに赤坂刑務所から凶悪犯の田沢幸治(波岡一喜)が脱獄したという連絡が入る。田沢は刑務所の壁に雷の殺人予告を書き残していた。高村が田沢のことを雷から聞いていると、波江がふと、電話が鳴ると予言する。すると逃亡犯の田沢から雷に電話がかかる。逆探知をしたところ、田沢が電話をかけてきたのは、警視庁の中からだった。雷を守るために、警視庁で最も安全な警視総監室に駆け込む一同。すると田沢が、スピーカーを通じて話しかけてきた。スピーカーの声を追いかけて、通信室に駆け込む高村と柴田(大堀こういち)。通信室には警官が倒れており、田沢は既に消えていた。高村と柴田が緊急配備を敷こうとしたそのとき・・・。

第11話 キャの三宝を守れ!～銭形雷探偵団VS怪人3面相事件

雷(小出早織)と高村(草刈正雄)の元へ、うなぎ屋が出前を持ってくる。うな重の蓋を開けると、怪人3面相(久松信美)からの怪盗予告のDVDが出てきた。怪人3面相は人間農業国宝のヤエばあさん(和泉ちぬ)が持つ『キャの三宝』を奪うと言う。 二人は3面相の予告にあったニンジン畑に急行する。ニンジン畑にはジャーロックボームズ(大堀こういち)とポアレ(林 和義)が既にいて、ヤエばあさんの農作業を手伝っていた。ニンジン畑で幻の白首ニンジンを見た高村は、『キャの三宝』について雷に尋ねる。『キャの三宝』とは、ヤエばあさんが作った幻の野菜で、白首ニンジンの"キャ"ロット、黄金の"キャ"ボチャ、幻の芽"キャ"ベツのことらしい。畑で犯行予告時刻に一同が見ていると、土の中に白首ニンジンが吸い込まれ、怪人3面相から次の挑戦状が舞い下りる。次の犯行予告現場である野菜秘宝館に一同が向かうと・・・。

第12話 BS初 まさかオペラ!?～犯人はあなただ!殺人事件(前編)

今回はオペラ仕立てでお送りします。雷(小出早織)と高村(草刈正雄)の見守る中、『ケータイ刑事銭形雷』のストーリーを考える脚本家達の「捜査会議」と呼ばれる会議が始まった。脚本家の渡邉睦月(水月舞)、三宅隆太(海宝たまき)、いずみ吉紘(和田有由)の前で、大プロデューサーの丹羽多聞アンドリウ(真織由季)が大暴れしている。雷と高村が仲裁に入るが、丹羽プロデューサーは意に介さない。さんざん暴言を吐くと会議室を出て行ってしまう。そこにチーフライターの林誠人(汐風幸)が遅れてやってくる。林は脚本家の3人に、映像を見ながら呪いをかけると人が死ぬという呪いのDVDを見せる。そして、丹羽プロデューサーを呪い殺そうと3人を誘惑する。林はDVDの効果を示す為、自らに呪いをかけて、死んでしまう。柴田(大堀こういち)が林の死亡を確認すると、睦月、三宅、いずみの3人は、林の遺志を実行しようとそれぞれDVDを持ち出すが・・・。

第13話 BS初 まさかオペラ!?～犯人はあなただ!殺人事件(後編)

前回に引き続きオペラ仕立てでお送りします。 『ケータイ刑事銭形雷』の大プロデューサー丹羽多聞アンドリウが、BS-iで死亡した。雷(小出早織)と高村(草刈正雄)は、丹羽プロデューサーを呪い殺せと、チーフライターの林誠人(汐風 幸)から遺言された、脚本家の渡邉睦月(水月 舞)、三宅隆太(海宝たまき)、いずみ吉紘(和田有由)の3人の取調べを始める。睦月、三宅、いずみの3人は、それぞれDVDを見ていないと訳のわからない言い訳を始めるが・・・。

第14話 さらば友よ～相棒の絆事件

高村(草刈正雄)がロス市警に栄転になることになった。その事を雷(小出早織)に告げようとすると、雷はその事を既に知っており、銭形印の古銭ストラップを送別としてプレゼントしようとする。高村がプレゼントを渋々受け取っていると、そこに高村を狙った殺人予告が入電する。雷は心配するが、高村は気にもとめず、送別会で盛り上がる。高村は送別会場でプレゼントの山から靴を見つけ、喜んで履き替える。その靴の箱の裏にカードを見つけた雷が読み上げてみると、その靴には地雷が仕掛けてあることがわかった。弾みで起爆装置を作動させてしまう高村。柴田(大堀こういち)をはじめ、同僚の刑事達が逃げる中、雷だけが高村のそばに残る。しばらくすると会場内のパソコンに西島冴子(戸田昌宏)というテロリストが映し出される。冴子は昔、高村に相棒を殺されたことを恨みに思い、復讐しようとしていたのだった。冴子は雷と高村をさんざんからかった後、爆弾の解除方法も告げずに画面から消えてしまう。足がしびれ、体力の限界を感じた高村は、雷に部屋から退出するよう告げて・・・。