First Love

#1 くちびるの記憶

高校教師の直(渡部篤郎)は古文の先生で、色々な恋の歌を生徒達に教えていた。生徒達は、直の授業に魅せられていき、直に淡い恋心を抱く生徒も出てきた。女子生徒・夏澄(深田恭子)もその1人だ。 ある夜、自転車で転んだ夏澄は、通りすがった直に助けられ、恋心に火が付く。しかし、直にとっては夏澄の想いは迷惑でしかなかった。そして1年後・・・。

#2 裏切りの恋

5年ぶりに再会した直(渡部篤郎)と夏澄(深田恭子)。夏澄はなぜ自分の前から姿を消したのか、どこで姉の朋子(和久井映見)と出会い、婚約に至ったのか、など直に聞きたいことが沢山あった。しかし、直は夏澄に対して「お姉さんの婚約者と婚約者の妹として新しく出発しよう」と言うのだった。 直と夏澄と朋子、3人の関係がゆっくりと動き始める・・・。

#3 破られた秘密!!

帰宅した直(渡部篤郎)は、自宅マンションの玄関に立つ夏澄(深田恭子)を見て驚く。「直ちゃんのことを忘れることは出来ない」と想いを伝える夏澄だが、直に迷惑がられてしまう。「次からは義妹として会おう」という直の言葉に、夏澄も2人で会わない事を心に決めるのだった。 ところが、夏澄は朋子(和久井映見)の策略にあい、直に電話をする羽目になる。さらに直と朋子の結婚式場の下見に付き合わされることになり、直と夏澄の心境は複雑で・・・。

#4 愛という名の別れ

朋子(和久井映見)に誘われてレストランに出向いた夏澄(深田恭子)は、そこに直(渡部篤郎)がいて驚く。朋子から清一(池内博之)を連れて来るように言われた夏澄は、朋子と3人で食事をすると思いこんでいたのだ。 直もまさかそこに夏澄と清一がいるとは知らず、動揺してしまう。直は、自分と夏澄が、かつて教え子と教師だった事を朋子に話していなかった。そして夏澄も直の願い出により、その事実を朋子に隠していた。 ところが、その事情を知らない清一が、直がかつて高校の教師で、自分や夏澄を教えていたことを話してしまう。

#5 逃げられない影

清一(池内博之)に直(渡部篤郎)への気持ちを悟られていた夏澄(深田恭子)。しかし清一は、夏澄の気持ちが自分に向くまで待つといい、夏澄もその気持ちに応えたいと思うのだが、直への気持ちを整理しきれずにいるのだった。 そんなある日。直は夏澄と朋子(和久井映見)の母・あかり(大森暁美)の見舞いに病院を訪れ、そこで夏澄と清一、浜田(一戸奈未)に出会う。清一は、直と夏澄の雰囲気から、何かを感じ取る。そして夏澄の心を取り戻したい一心で、直に詰め寄ってしまう。

#6 生命がけの告白

直(渡部篤郎)は、朋子(和久井映見)に5年前いかに夏澄(深田恭子)を大切に想っていたかを告白する。そして夏澄と再会した今、その想いがさらに強くなった事も伝える。朋子は直に必死に追いすがり、もう1度会って話す約束をして別れる。 ある朝、直が帰宅するとドアの前には夏澄の姿があり「どうしていいか分からない」という。清一(池内博之)の事を好きになろうとしている一方で、どうしても直の事を忘れることが出来ず・・・。

#7 赤い傘の罠

朋子(和久井映見)との婚約を解消した直(渡部篤郎)は、初めて夏澄(深田恭子)に好きだと想いを告げる。しかし、朋子から直との婚約解消を涙ながらに聞かされた夏澄は素直に直の胸に飛び込めないでいた。 直を避け続ける夏澄は、入院中の母、あかり(大森暁美)に悩める心境を告白。あかりの言葉に心を動かされるのだった。 一方、清一(池内博之)は夏澄との恋愛に悩んでいた。横浜のホテルでの一件が原因で、夏澄との間に距離を感じていたのだ。思い悩んだ清一は、直と夏澄の関係を知りたい一心で、朋子の元を訪ね、そこで衝撃的な事実を聞かされ・・・。

#8 運命を変えた一夜

直(渡部篤郎)は、夏澄(深田恭子)から「しばらく会わないでおこう」と言われ、しばらく距離を置くことに。夏澄にとっては朋子(和久井映見)の心中を考えての決断だった。 朋子の留守中に、「いつもともこ」の編集担当である有賀(西山繭子)が江沢家を訪れた。対応した夏澄は、有賀から直の身に何かが起きたことを知る。居ても立ってもいられなくなった夏澄は直のマンションへ向かうが、直は多くを語らず、気まずい雰囲気に。 そんな中、今まで常に笑顔で冷静さを保っていた朋子が、ついに心のバランスを崩してしまい、父親の守(小野武彦)の胸で泣き出してしまう。

#9 毒入りのワイン

あかり(大森暁美)の病室で、夏澄(深田恭子)と守(小野武彦)が直(渡部篤郎)の事で言い争いになった。心臓が悪いあかりは、夏澄の事を心配するあまり容態が急変。夏澄は、急いで朋子(和久井映見)に連絡を取るが朋子は電話に出ない。 その頃、朋子は家族の中で疎外感を感じていた。両親にとって大切なのは、自分よりも妹の夏澄の方だと思う気持ちが強くなっていたのだ。そして誰にも何も言わずに、突然、姿を消す。 両親から「直の事が好きなら家を出ろ」と言われた夏澄は、直の元に行く決意をするが・・・。

#10 空に舞う心

直(渡部篤郎)の部屋に駆け付けた夏澄(深田恭子)は、ぐったりと倒れた直を見て驚く。さらにテーブルの上に置かれたふたつのワイングラスを見て、そこに朋子(和久井映見)がいたと察し、嫌な胸騒ぎを感じる。 その頃、夏澄の母親のあかり(大森暁美)は、入院中の病室で何かの気配に気付き目を覚ましていた。そこに、一輪の黄色い薔薇の花が置いてあったと聞いた夏澄は、朋子が病院に行ったと感じ、直と2人で病院に向かう。

#11 約束の場所へ

順調に体力が回復してきた直(渡部篤郎)と、朋子(和久井映見)は、結婚に向け準備を整えていた。新居は、朋子の家族が住む同じマンションの別階に決めた。 一方、直と別れた夏澄(深田恭子)は、ウエディングプランナーの経験を積むため、北海道に転勤する事に。清一(池内博之)は直への思いを断ち切るための決心だと察する。 そして、いよいよ直と朋子の結婚式の日を迎え・・・。