妄想科学シリーズ ワンダバスタイル

第1話 プロジェクト始動!

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明日は寄せ集めアイドルユニット「みっくすJUICE」の結成の日である。必死でテレビ局にユニットを売りこもうとするマネージャー・マイケル花形がふとモニタを見ると、九十九里沖をものものしく進んでいく二隻の原子力空母の姿が写っている。空母の後ろには極太の黒いゴムひもが浮かび上がり、九十九里沖海上に巨大なゴムのV字出現する。天才少年九十九はこれで月を目指そうとしていたのだ。花形は九十九に売りこみ、九十九にパイロット(みっくすJUICE)を提供するかわりに、人類初の月面コンサートを開くことを決める。かくして、みっくすJUICE達を毎日過酷な試練が待ちうけることに…。

第2話 H2CO3にカンパイ!

南国グアムのビーチでの撮影なのに、何故かジャージ姿のみっくすJUICE達。そこへ前回の実験で打ち上げられたキク8号が隕石のごとく帰還してくる。その後九十九の第2研究所に移動したメンバー達。ここで次なる月への発射実験が行われようとしており、発射棟に現れた巨大なボトルに注入される大量の炭酸水…シェイクすることで炭酸水が吹き出し、飛び上がろうというのだ。しかし、順調に行くはずだった実験なのに、月へたどり着けないことが発覚する。

第3話 成層圏で歌おう!

前回の実験で衛星軌道に取り残されたみっくすJUICE達が帰ってくるが、相変わらず4人の仲は悪い。やっと帰ってきてくつろぐのもつかの間、ワンダバの音楽が聞こえはじめ、発射台のカプセルに移動させられているみっくすJUICE達。直後、ワンダバ3号が煙一つたてずのんびりと浮かび上がる…中に入っていたのはヘリウムガスだったのだ。このワンダバ3号での成層圏コンサートを企画、売り込む花形。一方、仲の悪い4人はシャトルの中で物が飛び交う大喧嘩が始まり、シャトルに穴が…。

第4話 時速1600km/hの恐怖

ダックボイスにより成層圏コンサートが見事失敗し、おちこんだ4人を乗せて軌道上をただようワンダバ3号にドッキングアームを伸ばす救助用気球。救助用気球内・司令室に入ってくるみっくすジュースとキク8号を九十九が迎える。やっと地球へ帰れると思いきや、今度は静止衛星の軌道から、地球の自転の力を使って月を目指す実験が行われることに。救助気球から離れるワンダバ4号。キク8号に向かって最終軌道修正データを送ろうとした九十九だったが、電池消耗のため肝心のキク8号がスリープモードに入ってしまい…。

第5話 磁力の力だ、リニアガンだ!

アイドルとしてブレイクするためとはいえ、とんでもない実験の数々にグッタリしているみっくすJUICEの4人。とそこに、いきなりワンダバのBGMが聞こえてきて強制的に移動させられた先は、一見巨大遊園地だったが、実は九十九の研究施設の一つだった。ジェットコースターに乗っても、過酷な実験になれた彼女達には物足りない。そこへ有名遊園地のオーナーと別のアイドルグループを連れた花形が登場、遊園地のCMタレントの座をかけて、絶叫対決をすることに。

第6話 スランプからのワープ!?

ワンダバ実験の失敗が続き、スランプに陥り、引きこもってしまう九十九。一方、実験がないのをいいことに気ままな生活を送っているみっくすJUICEの4人。運動不足がたたったのか、太ってしまっていた。衝撃を受けた4人は、倉庫内で見つけた九十九が作った人力で動くワープエンジンを使ってダイエットをしようとする。イチリン、キク8号と一緒にワープエンジンに載りこんだみっくすJUICE達だったが、時間だけ過去に移動してしまう。そこには、父親に連れられた、幼い九十九の姿があった…。

第7話 いっつ・しょー・たいむ

月へ発射されたみっくすJUICE達だったが、今回の実験も月をかすめるだけで地球へと帰ってきてしまう。その頃、豪華ホテルのラウンジで、花形とスーツ姿の女性が何やら怪しい契約を交わしていた。そしてみっくすJUICEの4人は、九十九が作ったイメージスキャニングマシーンで新しい衣装を作ってもらった新衣装を着て喜んでいた。そのとき突如、モニターを見ると月面に立つ花形の姿が!動揺する4人だったが、これは九十九の母・不緑の陰謀だったのだ。

第8話 FLY ME TO THE MOON

母にだけは絶対に負けられないと心に誓う九十九。翌日の発射実験に向けて準備を行っているが、その白衣はかなり汚れている。それを見たみっくすJUICE達は九十九の白衣をキレイに洗濯して、縫い直すことを計画する。一方、不緑の研究所では完成したロケットを花形が見上げている。不緑は花形に、九十九より先に月面コンサートを実現する話を持ちかけ、花形は契約にサインをしてしまう。仕方なくみっくすJUICEの4人は九十九にはバレにないように、アイドルユニット、「ロケットガールズ」として不緑のロケットに乗りこみ、月に向かうことに…

第9話 LIVE or LIFE?!

衛星をはじき飛ばし進む不緑のロケットの内部で怯えてシートにしがみつくみっくすJUICE達と何故か一人ノリノリの花形。無事に月までたどり着き、巨大なクレーターの内側ではステージが組みたてられ、着々とコンサートの準備が進められている。九十九への罪悪感にさいなまれる4人と、実験はもうやめるという九十九。そしてコンサートが始まり、街中のモニターに映し出されたのは月面で歌うみっくすJUICE達の晴れ姿であった。月面コンサートに成功し、地球へ凱旋帰郷できると思いきや…。

第10話 生還

月面でのコンサートを成功させたみっくすJUICE達だったが、地球に帰れないことを知って愕然とする。科学の進歩のためには犠牲も必要だという不緑に対し、何がなんでも帰ろうとする4人はデータ用の小型ロケットを醜くも奪い合うが、ロケットは単独地球目指して飛び立ってしまう。一方地球では歌うみっくすジュースの姿がテレビや新聞を飾り、一躍時の人になっている。当初迎えにも行かないし、月を目指すのもやめると言っていた九十九だったが、キク8号とイチリンに説得されて月を目指すが…

第11話 遠い星から来たサチコ

無事月面から帰還したみっくすJUICEと花形達だったが、花形は月面で謎の氷塊を拾ってきており、そこから生まれた謎の生命体を自宅の茶碗でこっそり飼っていた。しかしサチコと名づけられたその生命体は水を得ると次第に巨大化していく習性を持っていたのだ。一方アイドルとしてブレイクしたみっくすJUICEの4人は毎日忙しい日々を送っていたが、実験に明け暮れた毎日が懐かしく、九十九の研究所でパーティーを開くことを思いつく。久しぶりに研究所に集合した面々だったが、そこへ予想以上に巨大化したサチコが現れて…

第12話 妄想は科学を超えて

物足りない日々を送っている花形、ブレイクしたせいで再度仲が悪くなった4人はグループ結成時のことを思い出していた。九十九はキク8号、イチリンと一緒に単独で新たに、さらに遠い宇宙を目指すことを決意しワンダバ01号に乗りこむが、気付くと花形とみっくすJUICEが一緒に乗っていた。ところが予定以上の重量を搭載したためアクシデントが発生し、最後に誰かが残って操作を行わないと全員が助からないことが判明する。