アンダンテ～恋する速度～

第1回

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ソウルに住む高校生のイ・シギョンは、家族に内緒で授業をサボり、ゲームに明け暮れる生活を送っていた。そんなある日、母親がシギョンの担任に挨拶をするため学校へ。ついに深刻なサボり癖を知られてしまう。必死に弁解を試みるシギョンにますます失望した母親は、田舎に引っ越して全てをやり直そうと宣言。母親、そして妹のシヨンとともに嫌々引越し先に向かうシギョンだったが、到着した先で偶然見かけた謎の女の子に目を奪われ…!?

第2回

祖母の家に住むことになったシギョンは、父親が学生時代を過ごした部屋を使うことに。そこで失った父親の記憶を思い出そうとするが…。翌日、バスの中で気になる女の子と再会したシギョン。彼女を追いかけて思わずバスを降りるものの、知らない場所に道連れにしたシヨンの怒りを買う。お構いなしのシギョンは、ふと通りかかった同級生のガラムにシヨンを託して、ひとり遊びに行く。その間ガラムは、徐々にシヨンのことが気になり始め…。

第3回

授業中のシギョンの教室に、例の女の子ボムがやってくる。思わず見とれるシギョンだったが、課題に作家バーナード・ショーの言葉をそのまま引用したことをシヨンに暴露され、クラスメイトに笑われてしまう。翌日、シギョンはホスピスで行われる結婚式に出席。直後に、ガラムから新婦が亡くなったことを聞かされる。やるせない思いに駆られて声を荒らげるシギョン。偶然そこに居合わせたボムは、シギョンにうるさいと言い放つが…。

第4回

不良と勘違いされ“学校の番長”ヨンギに呼び出されたシギョン。あっさりとひざまずいたシギョンの姿に、生徒たちは拍子抜け。その様子を動画で見たボムはひとり微笑むのだった。そんなある日、シギョンはガラムとの会話の中で、ボムもまたソウルから転校して来たことを知る。後日、バスに乗り遅れたシギョンはボムに声を掛けられ、スクーターの後部座席に乗せてもらう。普段と違う大人びたボムに、シギョンは一層心を掴まれて…!?

第5回

ボムと隠し芸大会で披露するダンスの曲を選んでいたシギョンは、彼女に対する恋心を確信する。ところが、クラスメイトとの距離を感じたボムは出場を拒否。シギョンは懸命にボムを説得し、ボムも彼の思いに心を動かされて…。一方、大会の賞品をガラムに贈ろうと考えたシヨン。ひとりで出場すると言い張るシヨンを、何も知らないガラムは心配する。その日の放課後、ガラムを自宅に招いたシギョンは、幼い頃に父親が行方不明になったと話す。

第6回

シギョンに会うためにホスピスを訪れたボム。そんな彼女の様子を見たクラスメイトは、親しげな2人の関係を怪しみ始め…。そんな中ボムは、祖母孝行をするシギョンの姿を目撃。過去にシギョンの祖母にお世話になったことを思い出すが、彼女は自分を覚えてはいなかった。その後、ボムは話があるとシギョンを呼び出し、メールで目の前の彼に付き合おうと告白! その言葉を見たシギョンは大喜びし、告白の返事を準備するが…!?

第7回

ボムといたシギョンに、シヨンが泣きながら電話をかけてくる。自分を置いて妹のピンチに駆けつける姿に嫉妬するボム。翌日、シギョンは教頭からホスピスの患者の母親を町に連れてきてほしいと頼まれる。ボムを誘うが、待ち合わせ場所に彼女は現れない。ひとり患者の母親を迎えに行き、親子の再会を見たシギョンは、ボムに会いたいと連絡して…。後日、川辺でデートをしていたシギョンとボムは、ある女性からもらった指輪を失くしてしまう。

第8回

隠し芸大会で優勝を狙うシヨンは、開催場所のホスピスで人気者の祖母とコンビを組むことに。一方ボムは、指輪を失くしたことに責任を感じ、シギョンに内緒で同じ指輪を購入。川辺で見つけたと嘘をついてシギョンに渡すが…。そんな中迎えた隠し芸大会当日。見事優勝したシヨンは、計画通り賞品の自転車をガラムに贈り、2人は一層距離を縮めるのだった。シギョンもまたステージを成功させ、皆で力を合わせる喜びを初めて実感する。

第9回

デートの帰り道、ボムを見つめながら、自分だけの風景のようだと甘い言葉を贈るシギョン。その時、ボムの携帯電話が鳴るが、ボムはモデル事務所のスカウトだと説明し電話に出ない。相手の下心を怪しんだシギョンは、次は自分が警察のフリをして電話に出ると言い、ボムを笑わせるのだった。数日後、誕生日を迎えたシギョンの家にクラスメイトが集まる。楽しい時間を過ごす中、シギョンはヨンギから川辺で拾ったという指輪を渡されて…。

第10回

失くした指輪と同じものを買うために、ボムが密かにデートクラブでアルバイトをしていたことを知ったシギョン。自分のためにしてくれたことだと知りながらも、ショックのあまりボムを避けるようになってしまう。そんな中、学年主任から父親の学生時代の成績表を見せられたシギョンとシヨン。優秀な父親を誇らしく思うシヨンだったが、その晩、突然学校を辞めると言い出す。ガラムはシヨンを放っておけず、思い出の場所に連れて行って…。

第11回

シギョンはカフェで偶然ボムを発見。デートクラブでのアルバイトを辞めてほしいと本心を打ち明けるのだった。その言葉を聞いたボムはシギョンに謝り、彼もボムを優しく抱きしめる。ケンカを機に一層仲を深めたシギョンとボムは、学校でも甘い時間を過ごす。ところがそんな矢先、授業中に突然ボムが倒れて…!? その後、搬送された病院を抜け出したボム。シギョンは2人が初めて出会った場所にボムがいると知り、急いで駆けつける。

第12回

ボムと一緒に彼女の父親と会うため、こっそり家を抜け出して約束の場所に向かうシギョンだったが、そこにボムの父親の姿はなかった。ボムは父親をホスピスで亡くしたことを涙ながらに話し、シギョンが父親以外で初めて自分を心配してくれた存在だと打ち明ける。シギョンは彼女に寄り添い、そっと慰めて…。そんなある日、ガラムとシヨンが仲良く帰宅する姿を見たシギョンとボム。シギョンは2人が恋仲だというボムの予想を一蹴するが…!?

第13回

ガラムの母親からもらったというシヨンのマフラーを見て可愛いと言うボム。それを聞いたシギョンは、家にあった母親のマフラーをプレゼント。ボムは喜び、2人で記念に写真を撮る。後日、シギョンはホスピスの患者ソンジュンから連絡を受ける。ボムと一緒に彼の父親を訪ね、最後の願いを伝えるが…。その夜、公園でボムと電話をしていたシギョンは、初めて父親との記憶を思い出す。ところがその頃、ボムの身体には異変が起き始めていた。

第14回

離れて暮らす母親に電話をかけるも、心無い言葉を浴びせられ傷つくボム。シギョンの家に向かったボムは、玄関から聞こえてくる一家の他愛もない会話に切ない表情を浮かべるのだった。そんな中、シギョンがホスピスの女性患者が家族に隠してきた病気を、誤って娘スビンに知らせてしまう。事実を知って涙を流すスビンを温かい言葉で慰めるシギョン。自分の寂しさを打ち明けられずにいたボムは、シギョンの言葉に胸を痛めて…。

第15回

シギョンはボムのそっけない態度に頭を悩ませていた矢先、祖母のかばんに付いているボムとお揃いのマスコットを発見。いつボムと一緒にいたのかと問われたシギョンの祖母は、生理痛に苦しむ彼女の病院に同行したとウソをつく。シギョンはすぐさまボムの元へ向かい、これからは何でも話してほしいと伝えて…。数日後、ひとり病気を抱えるボムを見かねたシギョンの祖母は、一緒に暮らそうと提案。シヨンと母親は反対するが、シギョンは大喜びする。