連続誘拐 第1話

生い立ちの異なる7歳の男児2人が誘拐された。事件は優れた直観力を持つイアン・バークレイ警部の手に委ねられた。バークレイは自身の捜査チームメンバーに頼りなさを感じ、親しい部下であるエイミー・フォスター刑事を呼び寄せる。効率重視で独断的な性格のフォスター刑事は周囲とのいざこざも気にせず、チームメンバーを巻き込みながら、この誘拐事件の情報を集めていく。そんな中、バークレイのオフィスに一通のEメールが届く。メールには意識を失ったらしき男児2人の写真が添付されており、2人の体には”神聖なる命”という言葉が書かれていた。写真は何百キロも離れた地から追跡不能な携帯電話を使って送られており、複数の人間がこの事件に関わっていると思われた。 翌朝、男児2人のTシャツが入った封筒がBBCバーミンガム支局に届けられ、ついに犯人たちの要求が明かされた。その内容は彼らの信念を記録した映像を全国ニュースで放送すること。さもなければ人質を殺す、というものだった。 子供たちの命に危険が迫る中、家族から答えを求められる犯人の手掛かりがつかめない刑事たちは複雑に絡んだモラルのジレンマに直面するのだった。