歌詞

蒼い国境

山本譲二

作詞
星野哲郎
作曲
三島大輔

(台詞)

『人のつくった人の世に

人を遮る海がある

この美しい海に

人の往き来できない線を引いた者が居る

おまえは誰だ

早くその垣根をとり除いてくれ

何年も、何拾年も…

ここに立ちつくして

ふるさとへ帰る日を待ちわびていた

母たちは、父たちは…

次々と みまかってゆく

早くその国境をどかしてくれ

もう時間がない

もう…』


なだらかに 海に向かってのびる

草原の先端が 突然

鋭いクレバスとなって 海に切れ込む

そこに 国境があった


浪は 残されたものたちの

願いを くりかえすかのように

絶壁を よじのぼり

しぶきとなって ころがりおちる


したたかに

身を岩角に打ちつけては 散華する

浪の屍を くぐり抜け

とび出してくる 海鳥たちも

クレー射撃場の 皿のように

皿のように はかない


けれども いくら はかなくとも

くりかえさねば なるまい

生まれたばかりの朝は そこに

そこに あるというのに

まだ帰らない ひとがいる

まだ帰らない 船がいる


けれども いくら はかなくとも

くりかえさねば なるまい

生まれたばかりの朝は そこに

そこに あるというのに

まだ帰らない ひとがいる

まだ帰らない 船がいる

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