ヤングマシン ヤマハ ナイケンGT [2019] 試乗インプレッション:ハイスクリーン採用で真の狙いがより明瞭に[大屋雄一のTOUCH&TRY MOVIE#03]
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※詳細記事→https://young-machine.com/2019/09/05/43404/ 『ヤングマシン』でおなじみモータージャーナリスト・大屋雄一氏が最新バイクの試乗インプレッションをお届けする「タッチ&トライ ムービー」。今回試乗したのは、ヤマハ トリシティ125・155に続くLMWシリーズ第3弾として2018年9月に受注開始となった「ナイケン」の派生モデル「ナイケンGT」。大型のハイスクリーンや厚みを増した専用シートをはじめ、グリップヒーターやメインスタンドなどで長距離性能を強化。その実力をチェックしたぞ! ────────── (◯)防風効果大幅アップ! 専用シートも好印象だ ────────── トリシティ125、155に続くLMW(リーニング・マルチ・ホイール)シリーズ第3弾として、2018年9月に受注開始となったヤマハのナイケン。その派生モデルとして2019年3月に日本でも正式発表されたのがナイケンGTだ。大型のハイスクリーンや厚みを増した専用シートをはじめ、グリップヒーターやメインスタンド、純正オプションのトップケースに対応したグラブバーなどを追加しているのが特徴であり、さらに車体色も専用となっているのだ。 ’19年4月号のタッチ&トライでスタンダードに試乗した際、一般的なモーターサイクルでは到達しえない別次元の安定感と、そこに卓越した運動性が同居していることに心底驚かされた。その一方で、FJR1300も顔負けのスポーツツアラーとしての潜在能力を秘めながら、防風効果はやや中途半端で、さらに素の状態では積載性に乏しいなど、ちぐはぐな印象を持ったのも事実だ。 そうしたアンバランスなイメージを完全に払拭したのが、このナイケンGTだ。元々、フロントカウルがワイドなだけに下半身の防風効果は高かったが、大型ハイスクリーンの採用によって上半身までほぼ完璧にカバー。しかも不快な風切り音もほとんどなく、極めて快適である。 シートもいいことづくめだ。座面が15mm上がったことでクッション性が増しただけでなく、ステップに足を置いた時のヒザの曲がりが緩やかになり、疲労度が軽減。さらに座面がフラットに近くなったことで着座位置の自由度が増し、適切な側面形状によって足着き性も悪化していない。高級感のある赤いステッチも含め、この専用シートの採用は大正解だ。 ナイケンとしての基本性能はスタンダードと共通だが、風と格闘する必要がなくなった分だけエンジンとの対話が濃密になった印象だ。3種類の走行モードや2モード選択式のトラコン、クイックシフター、クルーズコントロール、アシスト&スリッパークラッチはどれもライダーにとって有益であり、特にGTならではのシチュエーションではクルコンが大活躍。まさにナイケン本来の姿はこれだと断言していいだろう。 ────────── (△)受注はすでに終了。在庫を探すか次年度を待つか…… ────────── スタンダードと同様にリヤからの突き上げが大きめで、フロントの追従性がいいだけに前後をバランスさせたいところ。なお、残念なことに’19年モデルの予約受注はスタンダード、GTともに7月31日までで終了済み。新車を買うなら店頭在庫を探すか、2020年モデルを待つしかない……。 ────────── (結論)こんな人におすすめ:ツアラーの定義を変える傑作。旅の質が上がる ────────── アルプスやピレネーなど過酷な峠を走る自転車ロードレース。そのサポートバイクとしても活躍しているナイケン。操縦感こそ通常のモーターサイクルだが、疲労度の少なさは乗用車並み。スポーツツアラーの定義を変える秀作だ。

再生時間
00:06:46
配信期間
未定
タイトル情報
ヤングマシン
1972年に創刊された日本の老舗モーターサイクルマガジン『ヤングマシン』。常にその時代の熱いバイク達を追い続け、最新モデル&アイテムの実証テストに定評がある。また、代名詞となる新車スクープはRG400/500Γ時代(1984年3月号掲載)から30年以上続いている名物企画で、業界内の生情報を独自追跡したものが主となっている。メイン読者層は50代とそのジュニア世代となる20代。ブランドタイトルの“ヤング”という単語はさすがに時代錯誤とはなったが、信条はバイク乗りの多くが持ち合わせている“ヤング・アット・ハート”だ。