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「南部もぐり」で水中へ 被災地の高校生、恐怖を乗り越えて
「南部もぐり」で水中へ 被災地の高校生、恐怖を乗り越えて
あと4日まで
青く澄んだ水の中に、宇宙飛行士のような重厚なヘルメット姿のダイバーが浮かぶ。岩手県立種市高校(洋野町)の海洋開発科の生徒だ。 全国唯一の海洋工事のエキスパートを育てる学科で、卒業生は港湾工事や沈んだ船の引きあげ、海洋調査の現場などで活躍している。 同校で学ぶヘルメット式潜水を身につけたダイバーは「南部もぐり」と呼ばれる。今から122年前の1898年、地元の沖合で座礁した船の引きあげ作業で使われたのをきっかけに、種市の人々が受け継いできた。 ヘルメット式潜水は全部で50キロ近い重りを身につけ、浮力のコントロールが難しい。水上からのサポートも不可欠で、近年では廃れつつあるという。それでも、種市高校では「潜水の基礎が身につく」と、1年生からヘルメット式での実習を行っている。 3年生の小屋畑拓磨さん(18)は、近くの同県久慈市の出身。東日本大震災では自宅に津波の被害は無かったが、海に対する恐怖心が芽生えたという。それでも「子どものころから好きだった海のことをもっと知りたい」と、海洋開発科に進んだ。 卒業後は都内の潜水工事会社に就職する。「将来は、人のためになるような潜水をしたい」と笑顔をみせた。(諫山卓弥)
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- 00:02:10
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- 朝日新聞デジタル
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